色の心理的作用・色の生理的作用
色について
色は電磁波の一種で可視光線と呼ばれています。
色を考える前に、色を見る環境を整えましょう。
光の環境を整えましょう。
色のイメージとホルモンの分泌と体の変化
白
【日本人が連想するイメージ】
清潔、未来、希望、はじまり、シンプル、純真、光、明るさ、誕生、色がついていない。
【中国・インド】
喪の色。
【生理作用・心理作用】
色がついてないことが、前頭葉を刺激し心地よさを与える。複数のホルモンを分泌し、視床下部を刺激。筋肉を緊張させる作用がある。向上心を高める効果がある。
黄
レモンの酸味からさわやかなイメージ。甘え、依存、求愛の色。幼児が好む色。大人がこの色を好むと子供ぽいイメージに見られる。JIS(日本工業規格)で「注意」の表示色。
【日本人が連想するイメージ】
光、明るさ、あざやか、希望、幸福、愉快、楽しさ、軽快、軽さ、ポップ、健康、親しみ、開放感、明朗、知識、知恵、インテリジェンス、探求、好奇心、クリエイティブ、注意、警告、危険、軽率、不安、レモンの酸味、さわやか。
【欧州】
幸福を表す。
【中国を中心としたアジア圏】
神聖で高貴な色。
【アメリカ】
いい印象がない。
【生理作用・心理作用】
「エンドルフィン」を分泌し、自立神経を刺激し、笑いを生む。鎮痛作用がある。明朗にする効果がある。幻覚作用、神経を興奮させ、うつや精神の衰弱に効果がある。見かけより軽く感じさせる。短時間の精神集中を促すが、使いすぎると気が散りやすくなる。原始的本能を刺激し、危険・注意を感じさせる。
橙
中性的なイメージ。性別を問わず使用できる。
【日本人が連想するイメージ】
新鮮さ、フレッシュ、明るさ、活発、活動的、アクティブ、活力、活気、ダイナミック、あたたかさ、陽気さ、エンジョイ、親しみ、柔らかい。
【アメリカ】
チープなイメージ。高級感を出す目的で使用するのは難しい。
【生理作用・心理作用】
「インシュリン」を分泌し、自立神経を刺激。アルコールを拒否する作用が働く。健康促進の効果がある。脳内にグレリンホルモンを分泌。希望や健康を 感じさせ元気を与える。少量の「グレリン」も分泌し、食欲促進の効果もある。
赤
生命の源、情熱、エネルギー、生命力、元気、アクティブ、活気、勇気、歓喜、興奮、あざやか、活動的、エネルギッシュ、円熟、暑さ、フレッシュ、ポップ、暖かさ、炎、血、人のぬくもり、怒り、不満、狂気、激情、危険、嫉妬、貪欲、争い、革命、ストレス、圧迫感、欲求不満、攻撃的、衝動的、神経過敏、活気、勇気、興奮、エネルギー、アクティブ、生命の源。あざやか、活動的、エネルギッシュ、円熟、歓喜、フレッシュ、ポップ、ぬくもり、暖かさ。目立つ色、注意書き、道路標識、トイレの女性。
【中国】
幸運の象徴、祝いごとに使用。
【生理作用・心理作用】
脳内に「アドレナリン」を分泌し、循環器系を刺激。心拍数を上げ、血流、新陳代謝を促進。自立神経を刺激し、緊張状態にする。狩猟時代のなごりと言われ、動物に襲われ血が出たときなどに、狩猟時代に怪我をし出血、素早い行動をとるため心拍数が上がり、血流がよくなり、武器が滑らないように手には汗をかきます。危機意識のなごり。覚醒、興奮状態を作り出す。人を熱狂させる。元気にさせる。より活発にさせる。食欲増進。愛情、優しさ、ぬくもりを感じさせ、心を和ませる。自閉症患者に効果的。時間経過を遅く感じさせる。食欲増進。一番熱く感じる色。暖色。力が溢れ出ようとするエネルギーの色。日本の女性が好む色のひとつ。男性が身につけるともてる。目立つ色で注意書きや道路標識に使用。トイレの表記で女性を表す。
桃
情熱、愛、平和、パワフルさ、遊び心、癒し、柔らかさ、ポップ、寛大さ、幸福感、暖かさ、優しさ、活動的、親しみ。
【生理作用・心理作用】
「エストロゲン」等を分泌し、腺下垂体を刺激。血流を良くする。快活さ、若々しさへの効果がある。
紫
【日本】
古典や着物などに使用されている高貴な色。貴重な色。
高級感、尊さ、精神性、気品、霊的、落ち着き、キャリア、重厚、上品、尊厳、重厚、上品、神秘的、神聖、権威、霊的、落ち着き、キャリア、芸術的、想像力、不安、孤独、情緒不安定、うぬぼれ。
【欧州】
ニューエイジの精神主義、異教信仰といった意味合いが強い。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教に反する主義を象徴するイメージ。
【生理作用・心理作用】
「ノルアドレナリン」を分泌し、視床を刺激。恐怖や不快を感じさせ危険への警報作用がある。血圧、脈拍を低下、催眠効果がある。想像力、創造力を促進。人体中の光回復酵素を刺激し活動力を上昇。不安、ストレス、孤独感を感じさせる。
紺
【日本人が連想するイメージ】
まじめさ、堅苦しさ、重厚、落ち着き、信頼、知的、伝統的、品格。
青
気持ちを落ち着かせる。海、川、水、空をイメージ。もっとも平和で穏やかな色。
【日本人が連想するイメージ】
空、海、川、水、空、さわやか、癒し。涼しさ、冷たさ、冷静さ、荘厳さ、誠実さ、快適、落ち着き、 神聖、シンプル、リラックス、エコロジー、クリーンフレッシュ涼しい、さわやか、快適、落ち着き、シンプル、リラックス、癒し、エコロジー、クリーン、フレッシュ、知性、理性、精神、冷静、静寂、平和、清潔、気品、神聖、威厳、荘厳、誠実、自制心、自律、成功、安全、信頼、瞑想、誠意、保守的、堅い、広大、無限、冷たい、孤独、悲しみ、冷淡、失望、憂鬱、淋しい、不安、未熟、消極的、内向的、服従、冷酷。
【各国】
世界中で一番好まれる色。どこの国でもマイナスイメージが少ない。
【生理作用・心理作用】
気持ちを落ち着かせる「セロトニン」を分泌し、視床下部を刺激。血液を生成、精神を沈静・安定、安心・リラックスに、集中力を促進、解毒・殺菌作用、鎮痛効果、内分泌系の働きを鎮静、発汗を抑える、催眠作用、体温を下げる効果がある。
青緑
黄緑
若葉の色、植物の生命力や再生力を象徴する色。結実したばかりの果実の色。
【日本人が連想するイメージ】
クリア、ナチュラル、フレッシュ、未来、青春、若々しい・新鮮な、活き活き。
【生理作用・心理作用】
「成長ホルモン」を分泌し、自律神経を刺激し、成長を促進する作用がある。
緑
穏やかさや安らぎを与えるアースカラー。目や精神に良い影響を与える。
【日本人が連想するイメージ】
葉、自然、森林浴、環境、エコロジー、安心、安全、平和、安息、のどかさ、落ち着き、リラックス、平等、永久、親愛、安易、健康、さわやか、フレッシュ、栄養、豊か、新鮮、若さ、上昇、青春、成長、未熟、青二才、バランス、跳躍、快活、活発、調和、新しさ、のびのび。
【生理作用・心理作用】
「アセチルコリン」を分泌し、脳下垂体を刺激。ストレス解消の作用がある。安心感を生み出す。鎮静鎮痛作用、緊張緩和、催眠作用、解毒・殺菌作用。目を休める。
茶
【日本】
アースカラー、平和を象徴する色のひとつ。年配の方に好まれる色。
【多くの文化圏】
問題なく使用できる。
黒
【先進国】
洗練されたシャープな印象。クリエイティブなイメージ。高級。
【生理作用・心理作用】
分泌するホルモンはなく、体への作用はない。状況により、安定を感じる場合と不安を感じる場合とがある。
色の表し方
CMYK
●HTML
RGB値で設定するカラーコード、redなどの色名で設定するカラーネームのどちらかで設定します。RGBは、R(Red:赤)、G(Green:緑)、B(Blue:青)の赤、緑、青をそれぞれどの分量混ぜるかを、RRGGBBと並べて16進数の数値で表現します。例えば、黒なら #000000 、赤は#ff0000 、緑は#008000 という記述になります。カラーネームとは、RGBで表現する色のうち、Webでよく使われる140色につけられた色の名前です。黒なら black 、赤は red 、緑は green という記述で指定ができます。
●HSB
マンセルが心理学的観点から、色を色相 (Hue)、彩度 (Saturation)、明度 (BrightnessまたはValue)の3つの属性で色を定義したものです。 このマンセル表色系をHSBまたはHSVカラーと呼びます。
色の影響についてまとめた冊子
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本のご紹介です。
皮膚が色を感じる?
色見本帳を作る時の最適な背景
背景の色をBL18%にすることをお勧めしております。色見本帳についてお問い合わせ・ご相談ください。