これから会報誌を作ろうとお考えの方向けに会報誌の基本的な情報をまとめました。
会報誌の効果について
会報誌(社内報・顧客向け会報誌を含む)の効果は、「情報伝達」以上に「関係性・共感・行動」を生み出せることにあります。目的別に整理してお伝えします。
1. 社内向け会報誌の効果
① 組織の一体感が高まる
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経営者の考え・想いが“人の言葉”として伝わる
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他部署・他拠点の取り組みが見える
「会社がどこへ向かっているか」を共有できる
② 価値観・カルチャーの浸透
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企業理念・行動指針をストーリーで伝えられる
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実践事例(成功・失敗)を通じて理解が深まる
マニュアルよりも記憶に残る
③ モチベーション・エンゲージメント向上
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社員紹介・表彰・お客様の声を掲載
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「自分の仕事が誰かに届いている」と実感できる
承認欲求が満たされ、離職防止にもつながる
④ 経営と現場の距離が縮まる
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トップダウン情報を“やわらかく”届けられる
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Q&A、現場の声コーナーで双方向性が生まれる
2. 顧客向け会報誌の効果
① ブランドへの信頼・親近感が高まる
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商品の裏側、スタッフの想い、開発ストーリー
「会社の顔が見える」ことで信頼が蓄積される
② 継続接点をつくれる(忘れられにくい)
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WebやSNSよりも「手元に残る」
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定期的に届くことで関係が途切れない
休眠顧客の掘り起こしにも効果的
③ 売り込み感なく購買・行動につながる
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役立つ情報+自然な商品紹介
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導線(QR・特集連動)でWebへ送客
広告よりも抵抗感が少ない
④ ファン化・口コミの促進
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「読み物」として楽しめる
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家族・職場で回覧されることも
1部で複数人に届くメディア
3. デジタル時代だからこその会報誌の強み
デジタル 会報誌
流れて消える 残る・読み返される
即時性 蓄積性
情報過多 編集された価値
個 組織・文化
→ 「深く伝える」「想いを届ける」のに向いている
4. 効果を高めるためのポイント(重要)
デザインの力
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読みやすさ・世界観・信頼感
「読む気にさせる」かどうかで効果は激変
ストーリー設計
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事実よりも背景・人・想い
共感が行動を生む
目的の明確化
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社内向け:浸透・共感・称賛
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顧客向け:信頼・継続・ファン化
5. こんな企業に特に効果的
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社員数が増えてきた会社
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ブランド価値を高めたい会社
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リピート・紹介を増やしたい会社
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「想い」や「哲学」を大切にしている会社
会報誌のコンテンツについて
会報誌のコンテンツは、「誰に・何を伝え・どう行動してほしいか」によって変わりますが、汎用性が高く、効果が出やすいものを体系的にまとめます。
1. 会報誌の王道コンテンツ(必須)
① 巻頭メッセージ(トップメッセージ)
-
社長・代表・編集長の想い
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今号のテーマ、業界トピックへの見解
効果:方向性の共有/信頼感の醸成
② 特集記事(メインコンテンツ)
-
今号のテーマを深掘り
-
例
-
業界トレンド解説
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自社の取り組み・強み
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顧客の課題解決ストーリー
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ポイント
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1号=1テーマ
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読み切りやすい構成(見出し・図解)
③ 事例・実績紹介
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お客様の声
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導入事例・成功事例
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Before/After
効果
-
信頼性アップ
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営業ツールとして二次利用しやすい
④ 人・チーム紹介
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社員インタビュー
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スタッフの1日
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新入社員紹介
効果
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親近感
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会社の「顔」が見える
2. 読まれ続けるための定番連載コンテンツ
⑤ 専門コラム・ノウハウ
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プロの視点での解説
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よくある質問への回答
例:
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デザイン会社 →「デザインの裏側」「失敗しない発注方法」
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BtoB企業 →「現場で使える豆知識」
⑥ Q&A・お悩み相談
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読者からの質問
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よくある誤解の解説
ポイント
-
読者参加型にしやすい
-
次号への期待を作れる
⑦ 業界ニュース・時事解説
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ニュース+自社の見解
-
トレンドの噛み砕き解説
注意
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ニュースそのまま載せない
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「うちの立場ではこう考える」を必ず入れる
3. ファン化・関係性強化コンテンツ
⑧ 裏話・オフショット
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制作秘話
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現場の失敗談・学び
効果
-
人間味
-
SNS拡散との相性◎
⑨ コラム・エッセイ
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社員の価値観
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仕事観・人生観
ポイント
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短くてOK
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「想い」が伝わる内容に
⑩ イベント・活動レポート
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展示会・セミナー
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社内イベント・社会貢献活動
4. 行動につなげるコンテンツ(重要)
⑪ 次のアクション導線
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サービス案内
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セミナー・相談会告知
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クーポン・特典
例
-
「会報誌を見た方限定」
-
QRコードでLP誘導
⑫ 編集後記・次号予告
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編集者の一言
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次号のチラ見せ
効果
-
継続購読率アップ
5. 会報誌の目的別おすすめ構成
▶ 顧客向け(ブランディング・営業)
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巻頭メッセージ
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特集
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事例紹介
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ノウハウコラム
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人紹介
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行動導線
▶ 社内向け(組織強化)
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トップメッセージ
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方針・ビジョン共有
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社員紹介・表彰
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プロジェクトレポート
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コラム(価値観・行動指針)
6. プロ視点での重要ポイント(デザイン以前)
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毎号テーマを決める
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全部読ませようとしない
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「この会社らしさ」を必ず入れる
-
文章量より「構成」と「見出し」
会報誌を作る時の注意点
① 企画・設計段階の注意点(ここで8割決まる)
1. 目的が曖昧なまま作らない
❌「とりあえず年◯回出そう」
例
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社内:理念浸透/離職防止/横連携強化
-
顧客:信頼構築/リピート促進/ファン化
→ 目的が違えば、内容もデザインもまったく変わります。
2. 読者を“社員・顧客”で終わらせない
❌「社員向け」「お客様向け」
→ 誰に向けた言葉か分からない会報誌は、誰の心にも刺さりません。
3. 1号1テーマを守る
❌ あれもこれも詰め込む
→ 会報誌は情報量より記憶量が重要。
② 内容・編集の注意点
1. お知らせ集・広報資料にしない
よくある失敗です。
❌
-
実績一覧
-
イベント報告
-
数字・事実の羅列
⭕
-
なぜそれをやったのか
-
誰がどんな想いで動いたか
-
何を学んだのか
→ **「背景・人・ストーリー」**が主役。
2. 自社目線・内輪ノリに偏りすぎない
特に社内報で起きがちです。
❌「楽しかったです!」で終わる
→ 読者が「自分ごと」にできる設計を。
3. 売り込みすぎない(顧客向け)
❌ 商品紹介だらけ
→ 会報誌は「広告」ではなく「関係づくりの媒体」。
③ デザイン・ビジュアルの注意点(超重要)
1. 読まれない最大の原因はデザイン
内容以前に、
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文字が多い
-
余白がない
-
写真が暗い・小さい
開かれずに終わる
2. 「きれい」より「読みやすい」
❌ デザイン重視で可読性が低い
ポイント
-
見出しで内容が分かる
-
1ページ1メッセージ
-
図・写真・余白で“読む負担”を減らす
3. 世界観・トーンを統一する
-
毎号デザインがバラバラ
-
書き手の温度感が違う
→ ブランドの信頼感が下がる
④ 運用・継続の注意点
1. 無理な頻度にしない
❌ 月刊にして疲弊
→ 「続くこと」自体が信頼になる
2. 作りっぱなしにしない
-
読まれたか?
-
反応はあったか?
-
行動につながったか?
→ アンケート・QR・一言コメントで必ず回収。
3. 会報誌単体で完結させない
-
Web
-
SNS
-
採用
-
営業ツール
と連動させると効果が倍増。
会報誌をデザインするときの注意点
① まず押さえるべき前提(デザイン以前)
1. 主役はデザインではなく「内容」
❌ デザインで盛ろうとする
→ 会報誌は広告ではなく読み物。
2. 読者の「読む体力」を前提に設計する
-
通勤中
-
休憩時間
-
自宅で流し読み
→ 1ページ=数秒〜数十秒で理解できる構成が理想。
② レイアウト・情報設計の注意点
1. 見出しだけで内容が分かる構成にする
-
見出し=結論
-
小見出し=要点
→ 見出しを追うだけで、全体像が理解できるのが理想。
2. 1ページ1メッセージを守る
❌ 1ページに複数テーマ
→ 情報が分散すると記憶に残りません。
3. 余白は「贅沢」ではなく「機能」
❌ 文字で埋め尽くす
→ 余白=読みやすさ=信頼感。
4. 視線誘導を意識する
-
Z型・F型の視線
-
写真 → 見出し → 本文
-
強弱(サイズ・太さ・色)
→ 「どこから読めばいいか」迷わせない。
③ 文字・タイポグラフィの注意点
1. フォントを使いすぎない
-
基本2〜3書体まで
-
見出し用/本文用を固定
→ フォントが増える=雑多な印象。
2. 行間・字間は“やや広め”
-
行間が詰まると読まれない
-
紙媒体は特に重要
→ 「読める」より「読みたい」。
3. 長文は分解する
❌ 文字の塊
→ 読者は文章をスキャンしています。
④ 写真・ビジュアルの注意点
1. 写真の質が信頼感を決める
-
暗い
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ピンボケ
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スマホ感が強すぎる
→ 内容が良くても素人感が出る。
2. 人の写真は「表情」を最優先
-
社内報:笑顔・仕事中の表情
-
顧客向け:誠実さ・温度感
→ 人が出ると、読了率が上がる。
3. 飾りすぎない
-
アイコン過多
-
装飾罫線だらけ
→ 主役は情報。装飾は脇役。
⑤ トーン・世界観の注意点
1. 毎号の“型”を作る
-
表紙構成
-
見出し階層
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コーナーデザイン
→ 安定感=ブランド力。
2. テンションを揃える
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デザインはポップ
-
文章は堅い
→ 違和感=離脱。
⑥ 会報誌デザインでよくあるNG
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❌ 全ページ同じレイアウト
-
❌ 文字が多すぎる
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❌ 写真が小さく意味を持たない
-
❌ 見出しが抽象的
-
❌ 「おしゃれだけど読めない」
⑦ プロ視点のチェックリスト(簡易)
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□ ぱっと見て内容が分かる
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□ 見出しだけ追っても理解できる
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□ 余白が効いている
-
□ 写真に意味がある
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□ 読者が「自分ごと化」できる
会報誌をデザインしてもらうデザイン会社の選び方
1. 依頼前に決めるべきこと(選び方の基礎)
① 目的を明確にする
-
誰に/何を伝え/どんな行動を起こしてほしいか
例)
-
社内:理念浸透/部署間連携/モチベーションUP
-
顧客:LTV向上/リピート促進/ブランド好意度向上
目的が曖昧だと、良い会社でも成果が出ません。
② 予算・納期・体制(社内側)を決める
-
予算帯(1回いくら/年間契約)
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デザイン以外の対応範囲(取材・編集・ライティング)
-
社内での決裁フロー
この辺りが決まっていないと、途中でズレやストレスが生じます。
2. デザイン会社の選定ポイント(5つの軸)
① 会報誌・冊子制作の実績の有無
重要度:★★★★★
→ 経験がある会社は「読ませる設計」「制作工程」「納期管理」が洗練されています。
チェックポイント:
-
社内報/顧客向け会報誌の制作実績
-
企画〜取材〜編集〜デザインの流れがあるか
注意:Webデザインのみの会社は冊子制作が弱いことがあります。
② デザインだけでなく「編集力」があるか
重要度:★★★★☆
冊子は編集メディア。
見るべき実例:
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読み物としての構成
-
見出し設計
-
写真・ストーリーの扱い方
→ 編集がある会社は「読みたくなる会報誌」を作れます。
③ 戦略設計〜成果測定まで視点があるか
重要度:★★★★☆
ただデザインするだけではなく、
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目的に基づいた企画提案
-
KPI・反応測定方法の提案
-
次号につなぐ改善設計
までカバーできる会社が理想です。
④ コミュニケーションの質
重要度:★★★☆☆
冊子は一発で終わることが少なく、
見るべき点:
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ヒアリングの丁寧さ
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意図を引き出す質問力
-
こちらの言葉を理解するスピード
⑤ 制作プロセス・体制が透明か
重要度:★★★☆☆
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役割分担(編集/デザイン/校正/進行管理)
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納品物一覧(原寸PDF/印刷データ/フォント扱い)
-
納期とチェックポイントの明示
→ これが曖昧だと「出来上がってからの齟齬」が起きます。
3. 具体的な選び方ステップ
Step 1:ポートフォリオを比較する
見るべきポイント:
✔ 読み物として成立しているか
※ 「なんとなく良い」ではなく、
読者の立場で読めるかを最重要視。
Step 2:提案内容の“質”を比べる
候補会社に同じテーマで簡易提案を頼むと
比較ポイント:
観点 良い提案 悪い提案
読者設定 明確 漠然
構成案 テーマ・見出しまである イメージだけ
成果指標 KPIまで提案 なし
制作工程 明示 曖昧
Step 3:相性・コミュニケーションで決める
デザインは“共同作業”です。
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意図を理解し返してくれるか
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言葉が噛み合うか
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提案の根拠があるか
を見てください。
4. 契約時の注意ポイント
① 範囲を明確にする
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取材・ライティングは含むか?
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コピー/文章は誰が書くか?
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原稿修正回数の上限
② 納品物を明示する
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印刷用データ(PDF / AI / INDD)
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Web用データ
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写真・フォントの扱い(権利)
③ スケジュールを分解する
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ヒアリング
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原稿締切
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仮デザイン
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校正
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印刷
→ 各段階でのレビュー期限を設定。
5. 価格
価格だけで選ばないこと。
効果につながる成果設計ができるかが勝負です。
会報誌のデザイン、小野デザインにおまかせください。
ご担当者様のお力になります!
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目的達成のため、経験・知見・ノウハウを駆使し、企画・デザインをします。安心してお任せください。
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