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色鉛筆画像

色の心理的作用・色の生理的作用

色について

色は電磁波の一種で可視光線と呼ばれています。

電磁波は波長(周波数)によって種類が分けられています。波長とは、空間を伝わる波(波動)の持つ周期的な長さのこと。380〜780nmの範囲の周波数の電磁波が、「可視光線」と呼ばれています。 
物体に衝突した可視光線が人の目の網膜にある視細胞の錐状体を刺激し色の認知が起こります。
 
電磁波の種類と色

色を考える前に、色を見る環境を整えましょう。

色はモニターや印刷物・実際の物で再現されます。モニターで色を確認する場合、まずは、モニターを正しい色で再現されるように調整しておく必要があります。今、ご覧になっているパソコンの色が正しく表示されているとは限りません。むしろ違う色で再現されていると考えた方がよろしいでしょう。例えば、お店で売っているパソコン。数台のパソコンに同じ写真が表示されていたとしても機種によって色が微妙に違っています。明るさの調整の違いもあるでしょうけど・・・。そこで、カラーマネジメントされているモニタやモニタの色の調整をするツールがカラーマネージメントツールのi1(アイワン)です。ややお高いですが、色のことを語る場合の必需品です。別々の場所で、モニターを見ながら、色について検討する場合、お互いのモニターが正しく調整されていることが必須です。
 

光の環境を整えましょう。

印刷物や実際の物で、色を確認する場合、照射する光りが重要になります。一般的なDTP環境では、印刷物をチェックする環境は、5000K(ケルビン)で500~600lux(ルクス)程度の環境とされています。バイタライトは、5000K(ケルビン)で色再現の現場の灯りとして利用されています。色に関連するお仕事をする方々にとっての必需品です。

色のイメージとホルモンの分泌と体の変化

色を見たときに感じるイメージは、世界共通なものと、国、地域、民族、文化で違う場合があります。体内への影響は、医学的に実証されています。
 

ほとんどの文化で清潔感や神聖なイメージ。未来感、誕生の色。

【日本人が連想するイメージ】
清潔、未来、希望、はじまり、シンプル、純真、光、明るさ、誕生、色がついていない。
【中国・インド】
喪の色。
【生理作用・心理作用】
色がついてないことが、前頭葉を刺激し心地よさを与える。複数のホルモンを分泌し、視床下部を刺激。筋肉を緊張させる作用がある。向上心を高める効果がある。

 

レモンの酸味からさわやかなイメージ。甘え、依存、求愛の色。幼児が好む色。大人がこの色を好むと子供ぽいイメージに見られる。JIS(日本工業規格)「注意の表示色。
【日本人が連想するイメージ】
光、明るさ、あざやか、希望、幸福、愉快、楽しさ、軽快、軽さ、ポップ、健康、親しみ、開放感、明朗、知識、知恵、インテリジェンス、探求、好奇心、クリエイティブ、注意、警告、危険、軽率、不安、レモンの酸味、さわやか。
【欧州】
幸福を表す。
【中国を中心としたアジア圏】
神聖で高貴な色。
【アメリカ】
いい印象がない。
【生理作用・心理作用】
「エンドルフィンを分泌し、自立神経を刺激し、笑いを生む。鎮痛作用がある。明朗にする効果がある。幻覚作用、神経を興奮させ、うつや精神の衰弱に効果がある。見かけより軽く感じさせる。短時間の精神集中を促すが、使いすぎると気が散りやすくなる。原始的本能を刺激し、危険・注意を感じさせる。

 

中性的なイメージ。性別を問わず使用できる。
【日本人が連想するイメージ】
新鮮さ、フレッシュ、明るさ、活発、活動的、アクティブ、活力、活気、ダイナミック、あたたかさ、陽気さ、エンジョイ、親しみ、柔らかい。
【アメリカ】
チープなイメージ。高級感を出す目的で使用するのは難しい。
【生理作用・心理作用】
「インシュリンを分泌し、自立神経を刺激。アルコールを拒否する作用が働く。健康促進の効果がある。脳内にグレリンホルモンを分泌。希望や健康を 感じさせ元気を与える。少量の「グレリン」も分泌し、食欲促進の効果もある。

 

【日本人が連想するイメージ】

生命の源、情熱、エネルギー、生命力、元気、アクティブ、活気、勇気、歓喜、興奮、あざやか、活動的、エネルギッシュ、円熟、暑さ、フレッシュ、ポップ、暖かさ、炎、血、人のぬくもり、怒り、不満、狂気、激情、危険、嫉妬、貪欲、争い、革命、ストレス、圧迫感、欲求不満、攻撃的、衝動的、神経過敏、活気、勇気、興奮、エネルギー、アクティブ、生命の源。あざやか、活動的、エネルギッシュ、円熟、歓喜、フレッシュ、ポップ、ぬくもり、暖かさ。目立つ色、注意書き、道路標識、トイレの女性。
【中国】
幸運の象徴、祝いごとに使用。
【生理作用・心理作用】
脳内に「アドレナリンを分泌し、循環器系を刺激。心拍数を上げ、血流、新陳代謝を促進。自立神経を刺激し、緊張状態にする。狩猟時代のなごりと言われ、動物に襲われ血が出たときなどに、狩猟時代に怪我をし出血、素早い行動をとるため心拍数が上がり、血流がよくなり、武器が滑らないように手には汗をかきます。危機意識のなごり。覚醒、興奮状態を作り出す。人を熱狂させる。元気にさせる。より活発にさせる。食欲増進。愛情、優しさ、ぬくもりを感じさせ、心を和ませる。自閉症患者に効果的。時間経過を遅く感じさせる。食欲増進。一番熱く感じる色。暖色。力が溢れ出ようとするエネルギーの色。日本の女性が好む色のひとつ。男性が身につけるともてる。目立つ色で注意書きや道路標識に使用。トイレの表記で女性を表す。

 

白色人種や黄色人種にとって、健康を示す色です。
パートナーを選ぶときも基準になるのではないでしょうか。
動物でも好意を寄せたり、繁殖の時など、赤みを帯びます。
【日本人が連想するイメージ】

情熱、愛、平和、パワフルさ、遊び心、癒し、柔らかさ、ポップ、寛大さ、幸福感、暖かさ、優しさ、活動的、親しみ。
【生理作用・心理作用】
「エストロゲン等を分泌し、腺下垂体を刺激。血流を良くする。快活さ、若々しさへの効果がある。

 

【日本】
古典や着物などに使用されている高貴な色。貴重な色。

【日本人が連想するイメージ】

高級感、尊さ、精神性、気品、霊的、落ち着き、キャリア、重厚、上品、尊厳、重厚、上品、神秘的、神聖、権威、霊的、落ち着き、キャリア、芸術的、想像力、不安、孤独、情緒不安定、うぬぼれ。
【欧州】
ニューエイジの精神主義、異教信仰といった意味合いが強い。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教に反する主義を象徴するイメージ。
【生理作用・心理作用】
「ノルアドレナリン」を分泌し、視床を刺激。恐怖や不快を感じさせ危険への警報作用がある。血圧、脈拍を低下、催眠効果がある。想像力、創造力を促進。人体中の光回復酵素を刺激し活動力を上昇。不安、ストレス、孤独感を感じさせる。

 

【日本人が連想するイメージ】
まじめさ、堅苦しさ、重厚、落ち着き、信頼、知的、伝統的、品格。 

 

気持ちを落ち着かせる。海、川、水、空をイメージ。もっとも平和で穏やかな色。
【日本人が連想するイメージ】
空、海、川、水、空、さわやか、癒し。涼しさ、冷たさ、冷静さ、荘厳さ、誠実さ、快適、落ち着き、 神聖、シンプル、リラックス、エコロジー、クリーンフレッシュ涼しい、さわやか、快適、落ち着き、シンプル、リラックス、癒し、エコロジー、クリーン、フレッシュ、知性、理性、精神、冷静、静寂、平和、清潔、気品、神聖、威厳、荘厳、誠実、自制心、自律、成功、安全、信頼、瞑想、誠意、保守的、堅い、広大、無限、冷たい、孤独、悲しみ、冷淡、失望、憂鬱、淋しい、不安、未熟、消極的、内向的、服従、冷酷。
【各国】
世界中で一番好まれる色。どこの国でもマイナスイメージが少ない。
【生理作用・心理作用】
気持ちを落ち着かせる「セロトニン」を分泌し、視床下部を刺激。血液を生成、精神を沈静・安定、安心・リラックスに、集中力を促進、解毒・殺菌作用、鎮痛効果、内分泌系の働きを鎮静、発汗を抑える、催眠作用、体温を下げる効果がある。

 

青緑

【日本人が連想するイメージ】
安静、穏やかさ、落ち着き、快適、心地よさ、さわやか、静けさ、シンプル、
のどかさ、格調、リラックス
 

黄緑

若葉の色、植物の生命力や再生力を象徴する色。結実したばかりの果実の色。
【日本人が連想するイメージ】
クリア、ナチュラル、フレッシュ、未来、青春、若々しい・新鮮な、活き活き。
【生理作用・心理作用】
「成長ホルモンを分泌し、自律神経を刺激し、成長を促進する作用がある。
 

穏やかさや安らぎを与えるアースカラー。目や精神に良い影響を与える。
【日本人が連想するイメージ】
葉、自然、森林浴、環境、エコロジー、安心、安全、平和、安息、のどかさ、落ち着き、リラックス、平等、永久、親愛、安易、健康、さわやか、フレッシュ、栄養、豊か、新鮮、若さ、上昇、青春、成長、未熟、青二才、バランス、跳躍、快活、活発、調和、新しさ、のびのび。
【生理作用・心理作用】
「アセチルコリンを分泌し、脳下垂体を刺激。ストレス解消の作用がある。安心感を生み出す。鎮静鎮痛作用、緊張緩和、催眠作用、解毒・殺菌作用。目を休める。

【日本】
アースカラー、平和を象徴する色のひとつ。年配の方に好まれる色。
【多くの文化圏】
問題なく使用できる。

 

多く国で不幸や死、暗闇といった不吉な色の象徴。
【日本人が連想するイメージ】
フォーマル、高級感、神秘、重厚感、孤独、 格調、緊張、無機質

【先進国】
洗練されたシャープな印象。クリエイティブなイメージ。高級。
【生理作用・心理作用】
分泌するホルモンはなく、体への作用はない。状況により、安定を感じる場合と不安を感じる場合とがある。

色の表し方

●印刷物の場合
CMYK
一般的な印刷のプロセス印刷の場合、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色のインクで印刷します。シアンをC、マゼンダをM、イエローをY、ブラックをKと表します。色は10%刻みのドットの大きさで印刷され、その重なりでさまざまな色が表現されます。ブラック100%ですと黒に締まりがないので、ブラックにシアンを少し入れて黒の表現を締める場合もあります。最高網点といいCMYKの合計の%が300%以内に抑える必要があります。インクの渇きが遅くなったり、他の部分の印刷に影響したり、印刷機に悪い影響を及ぼすようです。10%の色指定はインクののりが少ない場合、わからなくなってしまう恐れもあります。CMYの3色の掛け合わせで作り出すグレーは赤身青み黄色みなど微妙に転ぶことがありますので、注意が必要です。
 
特色
大日本インクや東洋インクなどのインクメーカーが、インクの色見本のチップを販売しています。大日本インクはDIC000番、東洋インクはTOYO0000番とインクの番号が指定できます。蛍光色、金、銀などの特別な色の他、さまざまな色があります。特色1色、特色2色、特色3色、特色4色などの他、プロセス印刷に特色を1〜3色プラスするような印刷もあります。国外との特色の色を指定する場合はパントーンの色見本帳を使います。
 
●モニタの場合
RGB
スマホ、タブレット、パソコンで表示させる場合、RGBでの表現になります。RGBとは、R(Red:赤)、G(Green:緑)、B(Blue:青)の三原色の頭文字です。RGBを混ぜることで、ディスプレイ上で様々な色を表現します。
 
sRGBとは、国際電気標準会議(IEC)が定めた国際標準規格の色空間(カラースペース)で、Windowsの基準になっている色空間です。 デジタルカメラ、パソコンのモニター、プリンター、画像編集ソフトなど画像ファイルを扱う機器をsRGBの色空間で統一することで、色が正しく再現されます。
 
RGB色空間図
 

●HTML
RGB値で設定するカラーコード、redなどの色名で設定するカラーネームのどちらかで設定します。RGBは、R(Red:赤)、G(Green:緑)、B(Blue:青)の赤、緑、青をそれぞれどの分量混ぜるかを、RRGGBBと並べて16進数の数値で表現します。例えば、黒なら #000000 、赤は#ff0000 、緑は#008000 という記述になります。カラーネームとは、RGBで表現する色のうち、Webでよく使われる140色につけられた色の名前です。黒なら black 、赤は red 、緑は green という記述で指定ができます。
 
●HSB
マンセルが心理学的観点から、色を色相 (Hue)、彩度 (Saturation)、明度 (BrightnessまたはValue)の3つの属性で色を定義したものです。 このマンセル表色系をHSBまたはHSVカラーと呼びます。

色の影響についてまとめた冊子

げんきいろいろ
  
げんきいろいろ
  
げんきいろいろ
 
色を見ると脳からホルモンが分泌されて、体に変化が起こります。 色の影響についてまとめた冊子『げんきいろいろ』です。色について尋ねられることが多く、即答できるよう資料としてまとめました。 さらに、グローバル化と言われる中、 日本人のアイデンティティとしての和を思う気持ちを呼び起こすビジュアル。ほんのひとことで、元気にする言葉の力。 これらを一冊にまとめました。
色を見ると脳からホルモンが、 分泌されて体に変化が起こります。 生理作用・心理作用をもたらします。
 例えば、赤についてご説明いたします。赤は、人を熱狂させる色と言われています。赤い色を見ると、脳内にアドレナリンが分泌され、循環器系を刺激し、血流が促進されます。それは、狩猟時代のなごりと言われ、動物に襲われ血が出たときに、心拍数を上げ、血流を良くし、素早い行動をとるためだそうです。色についての造詣を深める資料として、是非一度ご覧ください。
冊子を希望される方は、ご相談フォームからご連絡ください。
 
PDF版はここからダウンロードしてください。
 

 本のご紹介です。

『赤を身につけるとなぜもてるのか?』文芸春秋刊 タマル・ローベル著
2015年から2016年にかけての流行色は、赤だそうです。この本は、赤について、新しく学会で発表された実験論文を参考にした記述と著者の分析から成り立っています。赤を身につけるとなぜもてるのか!?逆に赤を見るとよくないことが起こる!?などなど赤に対する新しい認識が生まれます。興味深いことがたくさん書かれていました。面白かったです。全11章のうち、2章が赤について触れています。
 
 

皮膚が色を感じる?

最近、発表された研究論文で、皮膚の中に色を感知する細胞があることが発見されたそうです。皮膚が色を見ている。具体的な手法として、下着に色の着いたものを着用すると効果が期待できそうです。赤:血流が良くなり、エネルギーがみなぎります。ピンク:女性ホルモンの分泌を活性化します。青:落ち着いてプレゼンしたい。など黒:シミを増やしてしまうそうです。 

色見本帳を作る時の最適な背景

色の背景が白の場合と黒の場合とで、色の印象が違います。(微妙な違いですが、色を決める場合などとても重要です)
背景色の影響
 
背景がBL100%の方が少し明るく見えます。(厳密にはホームページ自体RGBでの表示なのでBL100%ではないです。そのため色見本帳を作る場合、背景の色をどうするか正しく表示させるにはどうしたら良いか悩ましいところです。世の中にある色を平均化するとBL18%のグレーになります。そこで、背景の色をBL18%にするとどんな背景おいても平均的な見え方になってきます。
色の背景の影響BL18%の場合
 

背景の色をBL18%にすることをお勧めしております。色見本帳についてお問い合わせ・ご相談ください。
 

小野デザインは、色に関するアドバイスやご提案をいたします。

ホームページや印刷物などが、なんだかおしゃれじゃない!しっくりこない!変な感じがする!パッとしない! でも、何が悪いのか、わからない?そんな時、もしかすると色や色の組み合わせが、よくないのかもしれません。現状のものを見せていただければ、修正点をアドバイスいたします。事前にお見積もりいたします。
【提案事例】
より良い色の改善のご提案、VIカラーのご提案、ホームページのご提案、商品やパッケージ、ラベルの色のご提案、会社案内、カタログの色のご提案、色の組み合わせなど、お気軽にご相談ください。