悪魔の傾聴
会話も人間関係も思いのままに操る
中村 淳彦 (著)
仕事でヒアリングやインタビューをして
文章を書き起こすことがあります。
ホームページ、チラシ、カタログなどの場合です。
(コピーライターに頼む場合もあります)
これらは、依頼者とエンドユーザーの双方を考えながら
アピールポイントを決めて
文章を作成します。
悪魔の傾聴 は、インタビューするときの
心がけが書かれています。
タイトルは、本を売るために
チャッチーにつけられたようです。
さらに副題の
会話も人間関係も思いのままに操る
も、言い過ぎな感じです。
会話も人間関係も思いのままに操る
なんて、到底無理な話です。
この本を読んだからといって
相手の本性が、わかるようになる
わけではありません。
読んでみて私の中に残ったのは・・・
本音を聞き出すために、中立でいる。
自分の考えを言わない。言葉に気をつける。
感情的にならない。
特に印象的だったのは・・・
学び・成長 という言葉を使ってはいけない。
私の周りでは、
学び・成長は、当たり前ですが
大半の人は、学び・成長が嫌いなのだそうです。
学び・成長 という言葉を使った時点で
心を閉し本音を語ってくれなくなるそうです。
学び・成長が嫌い。・・・意外な感じしました。
確かに世の中そうなのでしょう・・・
筆者はノンフィクションの作家。
真実を聞き出すために試行錯誤し
長年の経験から
培われたノウハウ満載の本です。
今まで構築した認識を再構築させてくれた
興味深い本でした。