末締め翌月末払いの恐怖 デザイナーあるある下請法

先日、デザイナーから聞いた話です。

デザインが、ほぼ完成し
最終確認のPDFを送り、返事待ち状態。

月末までに返事をいただき
データ納品できれば
その月に請求書をお送りし
翌月末には、お振込をいただけます。

ところが、
最終確認のPDFに対して
返事をいただけず
翌月の月初めになって
お返事をいただき
月をまたいでしまうことがあります。

そうすると、
1ヶ月(30日)多く
お振込をまたないといけなくなります。

良心的なお客様は、
月末までにお返事をいただいたり
翌月の頭でデータ納品でも、制作月の月内納品扱いにしてくれたり
もしくは、請求書発行後、すぐにお振込いただけたりします。

この話は、金額が少ないと、あまり影響もなく
問題になりません。

ところが、
金額が大きいとデザイン会社の資金繰りに大きく影響します。

月末に請求できて、翌月末払いを想定して
動いていて
1ヶ月ずれてしまうのは
かなりきついと思います。

ちなみに
日本には下請法というのがあります。

親事業者と子事業者は、役務と資本金で
定義されていて、該当する場合下請法が適用されます
https://www.jftc.go.jp/shitauke/shitaukegaiyo/gaiyo.html

親会社の義務の中で下記があります。

2 支払期日を定める義務(第2条の2)
親事業者は,下請事業者との合意の下に,親事業者が下請事業者の給付の内容について検査するかどうかを問わず,下請代金の支払期日を物品等を受領した日(役務提供委託の場合は,下請事業者が役務の提供をした日)から起算して60日以内でできる限り短い期間内で定める義務があります。

https://www.jftc.go.jp/shitauke/shitaukegaiyo/oyagimu.html

ちなみに
60日以内に支払わない場合
利息を支払う決まりになっています。

下請法って
ほとんど知られていません。

それは、大手企業さんであっても
デザインの仕事を発注する
末端の発注担当者の方も知らないようです。