独立して10年目ぐらいに
デザインの手順書(マニュアル)を作りました。
デザインの品質を一定に保つためであり
数十年デザインに関わってきた
自分の考えをまとめるためでもあります。
その手順書通りに作ると
及第点のデザインが完成します。
画一された進め方は、とても楽です。
何も考えずに、その通りに進めればいいからです。
その後、しばらく
その手順書(マニュアル)どおりに制作していました。
ですが、
工場のようでつまらない。
デザインする方法や工程も、案件ごとに考えるべきではないか。
クリエイティブな仕事をするのに手順書(マニュアル)は、合わない。
デザインする方法や工程も、クリエイティブにすべきではないか。
案件ごとに、さまざまな要件があり、臨機応変に対応しないと
手順書(マニュアル)では、対応できない。
などの理由で、手順書(マニュアル)を
使わなくなり、最終的には捨ててしまいました。
正直、手順書(マニュアル)って窮屈です。
組織で均一なものをデザインするのでしたら
手順書(マニュアル)は、効果を発揮します。
例えば、
多くのデザイナーが所属している組織でしたら
個々制作の仕方がバラバラなので有効です。
また、
経験の浅いデザイナーでしたら
どう進めていったら良いかわからないと思うので
有効です。
それと、
新規事業で
どう進めるのが良いか構築中でしたら
記録し文書化していきマニュアルを作っていく方が
PDCAを回してブラシュアアップしやすくなります。
今現在は、どうしているかというと
手順書(マニュアル)は、ないですが、
オリエンを受けた後、下記(要件)を必ずまとめるようにしています。
目的、ターゲット、ご要望点、雰囲気、イメージ
エンドユーザーのために何をすべきか
そのためにどうするか
クライアントに何を感じてもらうか
どんなものを作るべきか
デザインができ上がると
要件と照らし
条件を満たしているか、常に検証するようにしています。
制作進行途中で
自らのデザインが、オリエン内容から逸脱するのを防ぐため、
オリエン内容と違うことを言い出すクライアントに一貫性を求めるため
オリエン内容を忘れてしまった
関係者の思いつきや意見の影響を防ぐためです。
株式会社小野デザインでは
各種マニュアルをデザインしています。
お問い合わせは下記URLからどうぞ。
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