面白いって何なんすか!?問題 セ
ンスは「考え方」より「選び方」で身につく
著 井村 光明さん
デザイナーやコピーライターが
広告やカタログなどを作る時
アイデア、デザイン、コピーが
面白いかどうか?
という自分たちの基準のようなものがあります。
この基準によって
カンプ(デザイン案)をつくり、提案するかどうかを決めます。
でもはっきりとした基準はありません。
そのときの流行りを追ってみたり
逆に広まっていたりすると
つまらないからやめようとか
ファジー(死語ですね)です。いい加減です。
基準をはっきりさせるのは、難しいです。
30年近くグラフィックデザイナーをやっていますが
振り返ってみると
お客さんを前にしては
面白いとか、面白くないとかは
言ったことはありません。
面白いとか、面白くないとかは
内輪の話です。
ものづくりに関わっている人は、
どんな人も
面白いとか、面白くないとか
口に出して言わないかもしれませんけど
自分なりにいつも考えているのではないでしょうか。
面白くなかったら
つならないですし、進歩がないでしょうし、見た人は喜ばないでしょうし、
作る意味もないでしょうし、売れない?でしょうし・・・
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この本では
著者が広告学校の講師をしていて
生徒から
面白いって何なんすか!?
と逆ギレされたところから始まります。
面白いって何か?
面白いを生み出す方法やプロセスが
物語の進行と共に紐解かれていきます。
自分流の面白いをもう一度考えてみたり
面白いを生み出す方法のヒントになると思います。
普段、面白いを意識している方、読んでみてください。
生徒とのやりとりの場面もあり、楽しみながら読み進めることができます。
株式会社小野デザイン
日本グラフィックデザイナー協会会員
小野健治