生き抜くための「哲学」哲学者 小川仁志氏著 みずほ総合研究所 経営参考BOOK
MMone(みずほ銀行のビジネス支援)の会員になっている関係で、
月1回、みずほ総合研究所の
経営参考BOOK(B5サイズ、全36ページの冊子)が送られてきます。
毎回、ヒットした本のダイジェストや
トレンドを踏まえた内容です。
9月1日発行の経営参考BOOKのタイトルは、
ビジネスパーソン必修!
生き抜くための「哲学」
哲学者たちが考えたことは人生と仕事の役に立つ
(哲学者、山口大学国際総合科学部 教授 小川仁志氏著)
冊子を手にした時
哲学って、役に立つのだろうか?
というのが、正直な感想です。
(以下冊子より)
世界のビジネスエリートの多くは、哲学の基礎を学んでいる。
それは、哲学がビジネスの現場で「武器」になるから。
社会の変化は予測困難。
既存の知識や方法論は、通用しにくくなっている。
だからこそ、今、思考の土台となる哲学が見直されている。
思考の道具、問題解決のツールとして、
哲学を使ってみませんか・・・。
哲学とは、
物事の本質を批判的、根源的に探求する営み
「批判的」とは、多くの人が常識だと考えていることであっても
まずは疑ってみる。
徹底的に疑うことで、物事の本質に近づこうとします。
哲学は、自分を取り囲む世界を深く見つめ、考え、
それを言葉によって意味づけるための道具。
さらに、小川氏は、哲学が必要な理由を3つあげています。
1.グローバル化の急速な進展
2.「失われた20年」以降の価値観の激変
3.AI時代に突入
経営参考BOOKの中では、
さらに、コンパクトな哲学史と、
著名な哲学者20人の考えや手法が紹介されています。
私は、普段の仕事の時、
デザインする前に、必ず、いろいろ考えます。
目的は?
目的達成するために何をすべきか?
デザインすることの意味?
自分に何ができるのか?
社会や世の中に貢献するか?
価値があるか?
これって
ソクラテスの問答法を一人でやっている・・・
問答法とは
真理を探求するために問いかける手法で
哲学の基本的手法だそうです。
以下、小川先生が
わかりやくまとめられた(超訳?)コピーです。
アリストテレス
共同体で生きるには友愛が大切
ベーコン
先入観、偏見、思い込みを取り除いて考える。
カント
他人を絶対に傷つけないという善い意思を持つ
ベンサム
社会全体にとっての幸福を考える
ニーチェ
困難を乗り越えて強く生きる
ハイデガー
死を意識して今を生きる
デューイ
思想や知識は人間を豊かにするための道具
サルトル
人生は自分で切り開く
アーレント
社会のために活動する
レヴィナス
他者のおかげで私は存在する
レヴィ=ストロース
物事の全体構造に目を向ける
デリダ
今あるものを壊して再構築する
もし、新しい考えや手法を
模索しているのでしたら
一度、哲学を勉強してみたらいかがでしょうか?
(写真はソクラテスです。)