柏屋の薄皮饅頭

ヒット商品は作らない!老舗和菓子店の柏屋さん

2019年4月4日のカンブリア宮殿は、
創業1852年、福島県郡山に拠点を置く
薄皮饅頭で有名な老舗和菓子店「柏屋」さんでした。

5代目善兵衛さん曰く、
ヒット商品は作らない。方針なんだそうです。

ヒット商品は
短期的に売上が上がるかもしれませんが
ブームが去ってしまうと見向きもされません。
末長く愛される商品を作る。ことが大切とのこと。

確かに、アパレルのブランドやスィーツなど
ヒットしブームが過ぎ去ると惨憺たる状況。
ということを聞きます。

地道にコツコツと。
魅力ある商品を作り、ファンになっていってもらうこと。
なのだと思います。

うちの会社でいうと(グラフィックデザイン会社です)
気に入ってくださっている御担当者様からの
リピート発注で成り立っています。

何かヒット商品があるかというと・・・
ヒット商品はありません。

強いて言うと
最終的には
きっちりとご満足いただけるものに仕上げる。
ということかと思っております。
(お客様の方針の変更、情報がこちらに伝わってきていない、
担当者様の指示ミス、容赦ない修正指示、
こちらの判断ミスなど、障壁はいろいろあります。)

柏屋さんで
もう一つ、興味深いことがありました。

朝茶会と言って
手づくりの薄皮饅頭と季節のお菓子を
無料で提供している活動です。

毎月1日(1月を除く)
朝6時~8時まで柏屋本店2階の「善」にて開催。
昭和49年から続けているそうです。

おまんじゅうを食べる機会が
減ってきているので
おまんじゅうの良さを知ってもらうために
続けているそうです。

小さなお子さんから
学生、社会人、ご年配の方まで
多くの方が参加し
おまんじゅうを食べながら
初対面であっても、楽しくおしゃべりしているそうです。
(写真の無料サービスもあって、次回行くと前回の写真プリントがもらえます)

柏屋さんは、もともと旅籠屋で
初代の本名善兵衛は、見知らぬ者同士の旅人が
饅頭を食べて語り合う「心の縁側」を目指そうと、
薄皮饅頭を世に送り出したのが起源。
なんだそうです。

初代の思いを継続していることと
おまんじゅうの文化を伝える活動を
続けていることがすごいな。と思いました。
(柏屋さん洋菓子も作っています)

デザインの場合でいうと・・・

社長で
未だにデザインなんて
うちには必要ない。という人もいますし、
デザイナーの力量の違いで、
出来上がるもの、効果の違いが、わかる人も少ないように思います。

ちゃんとしたデザイナーがデザインすると
(アイデア、内容も含め)
どれだけ効果の違うものが出来上がるのか
検証して見せてあげると
いいのかな。なんて思ったりもしました。

世の中には、
特徴や機能がコモディティ化されていて
デザインの良さで、売れている事例もたくさんあります・・・。

デザインは、ブランドイメージにつながる大切なものです。